同じもの見てるのに

ニュースやらネットの反応やら見てて、同じもの見てても同じようには見えていないのを痛感しました。そりゃそうなんだけど。自分だってなにもわかってないし、罪を犯してしまったこととかは重々わかってるけど涙が出ました。

気持ちの整理のためにつらつら書きます。

なにかっていいますとまあ日馬富士の引退報道ですけれども。
去年の九州場所から大相撲見始めたような超にわかなんですけれども、日馬富士の相撲も土俵入りとか相撲取る前の仕草とかも、いつからかはわからないけど、相撲取ったあと土俵から落ちそうになる力士を支えるようにしていたとことか、色々すごく好きだったんですね。彼の性分なのか、なんだかんだでモンゴル籍だから、そういう目で見られたくないことの表れかわからないんですけど。今年の秋場所とか4横綱のはずなのに1横綱で、日馬富士も身体万全じゃないのに優勝までして、本当に感動したのです。1年ほぼテレビでしか見ていない私からしてこんな評価なので、本当にすごい方なんだと思います。

なので、暴行のニュースを最初に見た時はとにかくポカーンとしちゃって、本人が認めてるってなっていたので、これはもう引退だろうなと思いました。どんな理由があれ程度がなんであれ、一方的な暴行が起きてしまった(と認めた)時点で引退だと思いました。解雇かどうかは置いといて、とにかく辞めなきゃだなと。
しかも引退の会見で彼が話した内容としては、説教として暴行してしまったということなので、これは昔ながらの体罰的な考えが全然直ってないと言ってしまったようなもので・・。真実がどうあれ、会見で話した内容だけでも、しごきで死人が出てしまっている相撲界では絶対起きちゃいけないことだった。
少し前にすすきののタクシーで客が暴れまくってる映像がニュースに流れ、すごく嫌な気持ちになったんですね。幸運にも今まで一方的な暴力がなされている現場にいたことがないもんですから、映像見るのもつらかったんです。でも暴行が起きている現場っていうのはこういう胸くそ悪い現場なんだと思いました。ジャズの大御所が中学生を叩いてる映像も以前出ていましたが、本人達が納得していようが見ていて気分のいいものではなかったです。
私自身あまりいい子じゃなかったので、小さい時に親に叩かれたことがありますが、一度ひっぱたかれるだけでも、それほどのことしたんだなってわかります。怪我するほど殴るのは説教の範囲を超えてます。

だけども引退の会見を見て、彼が相撲を心底愛してることや関係者への感謝、親方の日馬富士への愛情とか色々見えました。ただただ残念でなりません。それを見て、またネットの反応とかツイッターで見てしまったもので、同じもの見ててもこんな風に思う人が多いのかってことを知って、涙が出てしまいました。しょうがないとは思いつつも、その場に居たわけでもないのによくこんだけのこと言うもんだなっていうのもあったりして。
上で話したように、私が日馬富士を好きだったから寛容になっているとこがあるのかもしれません。そういうものなのかもしれません。私にも事件やスキャンダルを起こして二度と見たくないと思っている芸能人とかいますが、その人達にもきっとファンはいて、ファンはその人のいいところをいっぱい知ってるんだろうなって改めて気づかされたというか。芸能人に限らずですけど。
逆にその人の嫌な部分って嫌ってる人の方がよく知ってたりする気もする。好きな部分も嫌いな部分もその人だから、嫌いな人ってその人のことよく知ってたりする。好きな人は嫌なとこ見たくなくて、嫌いな人はいいとこ見たくない。

なんでまあ、どういう背景があろうと嫌なものは嫌だから自分の世界からなくしたいって思ってしまうのも正直なところで・・。どう折り合いつけていけばいいんでしょうかね。人生死ぬまで勉強です。ひとつの答えがあるものではないんでしょうね。

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